ふたキャンおすすめのテント
僕たちが使用しているテントはダンロップのVS30です。
ダンロップというのは、タイヤメーカーのダンロップです。
ダンロップはアウトドア用品メーカーとしても有名であったらしいのですが、
2003年頃の企業再編によりグループから切り離され、現在はHCS社がダンロップ商標を取得し、
販売しているそうです(企業再編とかは僕が好きな話なので、ついつい書いちゃいました)。
テントの実物は登山用品店に行くと見れます。
都内ですと、好日山荘、さかいやスポーツ、L-Breathなどで実物を見せてもらいました。
他にも石井山専( Mt.石井スポーツ )でも見せてもらえるそうです。
このVS30ですが、導入は2019年3月です。
それ以前はスノーピークのアメニティドームSを使用していましたが、
収納時の大きさが大きすぎたので、長期間のキャンプツーリングを企画するにあたり
コンパクトなテントへの変更を検討した結果、採用しました。
テント検討時のポイント
- 収納時の大きさがコンパクトであること
言わずもがな、テントを買い替える最大の理由です。
ちなみに、アメニティドームSの収納サイズ及び重量は以下の通りです。
収納サイズ 58×18×23(h)cm
重 量 5kg - 二人で寝るのに狭すぎないこと
僕たちの初めてのテントであったアメニティドームSはとても快適でした。
テント内は150cm×220cmの底面に、テント内の高さは120cmでした。
初めてのテントで快適さは、次のテント選びでも基準になりました。 - 設営が簡単であること
ツーリングを満喫したキャンプ場につく頃には疲れていたり、
日が落ちてしまっていることもあります。
そんな時でも設営がサクサクできるのは重要なポイントです。 - できれば前室が欲しい
最低限の前室があるとバイクからおろした荷物や、椅子、テーブルなどを
雨から守れて嬉しいです。 - 価格もできれば高すぎないこと
どんなにいいものでも、高すぎると買えないので必要十分な機能を
お安く買えることは大事です。
VS30のおすすめポイント
- コンパクトな収納サイズ
最重要ポイントの収納サイズですが、
収納サイズ 本体/25×ø16cm、ポール/48×9.5cm
重 量 約1,930g(総重量約2,150g)
写真で見ると、アメニティードームとの大きさは歴然です。
2リットルペットボトルと比べても大差はなく、
厚みがペットボトル2個分になるかならないかくらいです。
コンパクトさはかなり評価が高いです。
- 十分な室内スペース
収納がコンパクトでも、テント内が狭いのでは困るのですが、
VS30は室内も十分な広さです。
室 内 間口210×奥行150×高さ105cm
天井がアメニティドームSよりも15cm低いですが、底面の広さは十分です。 - 簡単な設営
設営は慣れると10分もあれば出来るようになると思います。
ポイントは、主に2点だと思います。
1.折り畳まれたフレームがショックコードで繋がっており、すぐに組み立てられる
2.吊り下げ式であり、フレームとテント本体の繋ぎ合わせるのが簡単 - 僅かながら前室あり
- 価格は4万円前後で山岳用にしてはそこまで高くなさそう
VS30の少し不安なところ
- 入り口は片側(背面部は小さな通風孔のみ)
テントの入り口は、正面側のみであり背面部は通風孔のみです。
通風孔はそこまで大きくないので、うまく風が抜けてくれないと
暑く感じてしまうかもしれません。
僕たちは、夏は今のところ北海道でのみの使用であったため、
さほど暑さは感じていませんが、暑いところで使うとどうなるかまだ分かりません。
ただし、キャンプをしに行くときはある程度涼しいところを目指していくのであれば、
この点はさほど気にしなくてもよいかなと思います。
他に検討したテント
プロモンテ VL-36
見た目は、VS30とそっくりです。
それもそのはず、ダンロップを取り扱うHCS社がプロモンテを取り扱っており、
プロモンテはより登山ユースに振った商品だからです。
登山を想定して作られているため、ダンロップテントよりも軽量化されています。
ダンロップ VS30(3人用):1,900g
プロモンテ VL36(3人用):1,530g
そのため、価格もダンロップよりも高く設定されています。
ダンロップ VS30(3人用):42,000円(税抜)
プロモンテ VL36(3人用):50,000円(税抜)
その一方で、軽量化が図られているため、プロモンテはフライシートや底面が
ダンロップよりも薄く作られており、結果としてダンロップの方が丈夫なんだそうです。
登山も興味はありますが、まずはキャンプツーリングがメイン。
370gの軽さよりも8,000円安いこと、丈夫であることを優先して、
ダンロップを選びました。
ただ、後々知ったのですが、VL36には、限定モデルでVL36Aという選択肢があり、
こちらは前後の両方から出入りできるモデルがありました。
テント前後からの出入りにこだわる方は、選択肢に入れてもいいかなと思います。
アライテント トレックライズ2
VS30の対抗馬!
ダンロップテントを見たのならば、アライテントのトレックライズも確認しておきましょう。
トレックライズも山岳用のテントです。設営時のサイズ感、価格はトレックライズ2が、VS30に近い感じでした。
サイズ
設営時:間口210cm×奥行150cm×高さ110cm (前室張出50cm)
収納時:32×φ16cm(49×φ16)
価格
46,500円(税抜)
VS30との比較
設営時のサイズ感は、トレックライズ2の方が高さが5cm高いくらいで、間口、奥行はトレックライズ2とVS30は同じです。高さ5cmはテント内に入ってみると結構違う感じがするのではないかなと思います。
収納時のサイズ感ですが、VS30のほうがコンパクトになりそうです。
また、自立の仕方ですが、トレックライズはポールをインナーテントの外側にあるスリーブに通すタイプで、吊り下げるタイプのVS30と異なります。スリーブタイプの方が丈夫なんだそうですが、スリーブタイプはポールを設営時にはスリーブに通し、撤収時には抜くという作業が必要です。
暗い中でもサクサクしやすそうなイメージは吊り下げタイプの方が楽なのではないかと思っています。
アライテント ドマドーム・オニドーム
アライテントの商品ですと、独特の形をしたドマドーム、オニドームも気になりました。
独特の形の原因は前室にあるのですが、この前室がゆったりした感じがしていて、
すごく魅力的だったのです。
ただ、就寝部が2人以上でゆったり使えそうなサイズがなかったので、他の商品との比較検討までに至りませんでした。
MSR エリクサー3
まず見た目がカッコいい。
そのため、ついつい、買いたくなってしまいます。
インナーは3つのポールで自立しており、ところどころメッシュになっています。
かっこいいなあ。でもメッシュであるが故、冬に使用には慎重になったほうがよさそうです。
ちなみに、オールシーズン用には、アクセスやリモートというモデルもあるのですが、だいぶお値段は上がってしまい、エリクサー3と同等の室内のおおきさだと10万円前後になってきます。
それではサイズ感のチェックです。
まず室内の広さですが、
室 内 間口213×奥行172×高さ104cm
VS30やトレックライズ2と比較してもゆったりです。
次に、収納時の大きさは、
収納サイズ 51×20cm
ポールと本体はわかれておらず、一体で収納袋に入れられており、
50cmともなると大きく感じます。
カッコいいですが、収納サイズはVS30と比べると大きいです。
モンベル クロノスドーム
モンベルのクロノスドームは、他の候補に比べても比較的安価なので、
条件にさえ合えば最優先候補にしたいテントです。
クロノスドームにはいくつかサイズがあるのですが、二人で使うことを考えると
2型か4型かということになったのですが、 僕が約180cm、アヤが約165cmで、
体が大きめなため、 奥行130cmの2型だと少々狭く、奥行240cmの4型だと大きすぎる結果に。
収納時の大きさも、特に収納の負担となる本体を見るとVS30に分がある結果となりました。
設営時と収納時の大きさは以下の通りです。
1型 | 2型 | 4型 | VS30 | アメニティ ドームS | |
設営時 | 間口220cm 奥行100cm 高さ105cm | 間口230cm 奥行130cm 高さ105cm | 間口240cm 奥行210cm 高さ123cm | 間口210cm 奥行150cm 高さ105cm | 間口220 cm 奥行150 cm 高さ120cm |
収納時 | 本体/ 33cm×ø16cm ポール / 43cm×ø6cm | 本体/ 35cm×ø17cm ポール/ 44cm×ø6cm | 本体/ 43cm×ø20cm ポール / 53cm×ø7cm | 本体/ 25cm×ø16cm ポール/ 48cm×9.5cm | 58×18×23(h)cm |
ただし、シングル利用や、小柄な方であって、収納がシビア過ぎなければ、
1型、2型はありだと思います。
実際に設営をしたわけではないのですが、ポールのインナーシートの4隅に挿し入れるのも
穴に引っ掛ける感じですし、インナーシートはポールに吊り下げる形式なので、
一人での設営も難しくなさそうです。
Naturehike Hiby3
Naturehikeは中国のメーカーです。2005年に設立されたメーカーだそうですが、
比較的低価格ながらも機能的ということで人気が出てきているようで、
複数のブログで使用感についてのレビューを見ることができます。
私たちが北海道ツーリングをした際も知床半島のキャンプ場で使っている方を見ました。
白に赤いラインはMSRを意識しているようにも思えます。
チャームポイント
広めそうな前室がこのテントの興味のあるポイントです。
雨に降られた日でも前室には荷物を置いたり、ガスを使いながら
ご飯を調理するだけのスペースがありそうです。
フライシートについて
hiby3は、ペグがなくても3本のポール(左図の①~③)でフライシートが完全に自立してくれます。そのため前室の屋根部分を跳ね上げるためのポールまで持ち運ばなくても広い前室が使えそうです。
フライシートだけ立てることで日除けとしても使えそうです。
インナーシートについて
インナーテントはフライシートに吊り下げるタイプなので、インナーシートだけで使用することはできません。そのため、暑くてもフライシートを使わないといけない点が、少し気になります。
hiby3の室内は台形をしており、 間口は150cmほどあるものの、奥は約130cmとなっています。 2‐3人用のテントということですが、3人はきつそうです。ただ、タンデムツーリングには十分そうな広さです。
収納サイズ
テント選びの最優先事項である収納時のコンパクトさですが、54cm(商品を紹介している人によっては45cmと仰っている方もいます。)という幅では、まだまだ大きいなと感じました。
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